lundi 16 mai 2011

Ritoko, l'oisillon  2/2

小鳥のリト子 2/2

お母さんは馬鹿みたいに羽を広げて、あーでもないこーでもない。
友達と楽しそうにおしゃべりをしています。
ねえ、お母さん。空が落ちてくるのをみたのよ。ちょっと、とんでもないことだわ!
お母さんは、返事の代わりに2回大きくボキボキ。
森に向かって足を開きました。
ぴゅー ぴゅー ボキボキ
ぴゅー ぴゅー ボキボキ
あっという間にお母さんは、木の枝を見つけて止まりました。
リト子も慌てて、小さい足をポキポキ。
ぴゅう ぴゅう ポキポキ
ぴゅう ぴゅう ポキポキ
待ってよ、お母さん。私はまだ小さいリト子。
置いてかないで。
リト子はやっとの思いでお母さんに追いつきました。
お母さんは馬鹿みたいにお尻を振って、楽しそうにダンスを踊っています。
ねえ、お母さん。空が落ちてくるのをみたのよ。ちょっと、これはニュースだわ!
ねえ、お母さん。馬鹿なことはやめて、私の話も聞いてよ。
空がね、空がグ―ンと落ちてきて、どんどん小さくなるのよ!
それでね、もう大変なの!

リト子はだんだん疲れて眠くなってきてしまいました。
それでもがんぱって、お母さんに空が落ちてくる話をしました。
ねえお母さん。空がね・・・
子はお母さんのあったかい羽根に顔をうずめていたら
目がトロンとくっついて、だんだん気持ちよくなってきました。
ねえ、おかあさん。ト子の空の話は、また明日にするね。
お母さんは、返事の代わりにやさしく2回、リト子のホッぺにキスをします。
そうして、空がだんだん落ちてきて

             昼間がだんだん小さくなって

                       森はだんだん夜になりました。


(終)