dimanche 15 mai 2011

Ritoko, l'oisillon  1/2

小鳥のリト子  1/2

ある晴れた午後、空が落ちてきたのを
小鳥のリト子 は見ていました。

お母さん、昨日ね 私見たんだよ。空が落ちてきたの。
空だって、高いところと低いところがあるんだよ。

だって落ちてきたんだもの。


リト子は一生懸命、お母さんに説明します。
お母さんは返事の代わりに2回大きく羽根をバッサバッサ。
向こうから来た大きな風に乗っかりました。

ぴゅー バッサバッサ
ぴゅー バッサバッサ

あっという間に、お母さんは向こうの雲のお尻まで飛んでいきます。
リト子も慌てて、小さい羽根をパタパタ。

ぴゅう ぴゅう パタパタ
ぴゅう ぴゅう パタパタ

待ってよ、お母さん。私はまだ小さいリト子。
置いてかないで。
リト子はやっとの思いでお母さんに追いつきました。

お母さんは馬鹿みたいに口なんて開けて、風の中を気持ち良さそうに飛んでいます。

ねえ、お母さん。空が落ちてくるのをみたのよ。ちょっと、大変なことだわ!
お母さんは、返事の代わりに2回大きくギョロギョロ。
下のほうにいる友達を見つけて、目をとがらせました。

ぴゅー ギョロギョロ
ぴゅー ギョロギョロ

あっという間にお母さんは、下のほうにいる友達のところへ飛んで行きます。
リト子も慌てて、小さい目をキョロキョロ。

ぴゅう ぴゅう キョロキョロ
ぴゅう ぴゅう キョロキョロ

待ってよ、お母さん。私はまだ小さいリト子。
置いてかないで。
リト子はやっとの思いでお母さんに追いつきました。 

(続)