vendredi 27 juillet 2012

Amour sans raison

理由のない愛

理由などない
どんなに考えても
あなたを愛する理由などない
本当に理由などない

だから これからも ずっと
あなたを愛する理由を探していこう
そして それが最後まで 解らなければいいのに

そうすれば どんなに 楽しい事だろう






















dimanche 22 juillet 2012

L'intervalle du coeur

心の隙間


んなにも 

 こんなにも

  ロマンスを

   のぞむのに

    すなおな

     きもちが

      まよってる



















vendredi 13 juillet 2012

Le cheminot égaré

乗り遅れた運転手

この頃の私は ただ息をしてる
働く気力も無ければ 遊ぶ気力も無い
美味しい物を食べたい訳じゃないけど まずい物を食べたい訳じゃない

それでも 私の体は毎日動いている
気持ちを置き去りにして

まるで運転手の乗っていない電車が ただ燃料があるというだけで
勝手に動いているみたい

乗り遅れた運転手は 駅のプラットフォームに立ちすくみ
ただ息をしている

沢山の電車が止まってくれるけど
そこには既に運転手は乗っていて
私の座れる席は客席しかない


「すみません。わざわざ止まってくれましたが。私は自分の電車を待ってます。」


私の座る席はただ一つ

自分勝手に走り出した電車に私が乗れる時を待つ事にした
その日がいつになるか分からないけれど
あの自分勝手な電車を操作できるのは私しかいない

私の電車が私を必要としている





mercredi 11 juillet 2012

Savourer la Liberté et l'Amour

自由と愛を遊ぶため

私は大きな海を泳いでいた
手足を固く閉じて まだ見えない目を動かして
スヤスヤと眠りながら 幸せの中を泳いでいた
自分勝手に息をして 自分勝手に壁を蹴り
水の中の寝返りは結構大変なんだ

みんなの笑う声がする みんなの怒る声がする
時々クラシックが聞こえて来て 時々頭が痛くなる

私は何も選べない
時間も場所もここで泳いでいる理由も分からずに
ただ 私は大きな海を泳いでいた

まだ見ぬ宇宙の眩しさを ただただ必死に待っている
宇宙の光が見えた時
私は全てを受け入れて 大きな声を張り上げる
その声は 高く澄みやかに響き
やっと手に入れた自由と愛を心から喜ぶ

そうして始まる私の人生は
私の力で手に入れた
手に入れた自由と愛を どうして遊んでいこうかな

そして私は
大きな空気の中で泳ぎだす
手足を広げて泳ぎだす

自由と愛を遊ぶため







vendredi 6 juillet 2012

Chanson traditionnelle

 フォークソング


君を見つめてた あの日の午後
君を見つめてた あの日の僕

君の手のひらが 僕の手より
広い様に見えた

君の背中が 僕の背中より
強い様に見えた

僕が見つめてた あの日の君
僕が見つめてた あの日の僕

君の手のひらの陽炎を
見つけてあげればよかった

君の背中が何か言ってる
聞いてあげればよかった

君の心の叫びを
歌ってあげればよかった

それでも君の抜け殻が
今 側に居てよかった



mercredi 4 juillet 2012

Juste une promesse

一瞬の約束

接吻の時
とても短い時間
唇が触れ合うと同時に離れていくよう

小鳥が枝に止まれば  又すぐ去り
雪が地に落ちれば   又すぐ溶けて
風が前髪を跳ね上げれば又すぐ止まる

接吻の時
出会いの挨拶なのではなく
むしろ 別れの挨拶

接吻の時
思い出すのではなく
むしろ 
一瞬を忘れぬ為の 一瞬の約束




mardi 3 juillet 2012

Une lettre de la chaîne

不幸の手紙

鶏が声を裏返し朝を伝え
太陽が馬鹿みたいに輝き
カラスが意味も無くうるさく鳴く
そんな風に普通じゃない1日が幕を開けた
いつもの様に朝刊を取りに まとわりつく犬を蹴飛ばしポストまで行く

ダイレクトメール
市役所からの督促状
閉店セールのチラシ
その中に珍しい手紙があった




不幸の手紙
「この手紙を明日までに20人に出さないと、あなたは不幸になります。」




整理された部屋の中 独り椅子に座り部屋を見上げ考えた

背の高い踏み台
親に宛てた手紙
奇麗に揃えられた靴
天から下がる太い縄

そう 今日は自分にとっと最後の日
自ら命を絶つ日

「この手紙を明日までに20人に出さないと、あなたは不幸になります。」

整理された部屋の中、独り椅子に座り部屋を見上げ考えた
自分には20人どころか1人も知り合いなんていないし
自分には明日なんて無いんだ
明日なんて

「この手紙を明日までに20人に出さないと、あなたは不幸になります。」

訳の分からない奴から 訳の分からない手紙が来て
自分の人生を予測された事に 訳の分からない怒りを感じた

「不幸の手紙」ぐらい自分にだって20人どころか
40人だって50人だって出せるんだよ
馬鹿にしやがって

整理された部屋を片っ端から壊していった
壊れた椅子を見下ろし考えた

自分には手紙だって出せるし 明日だってあるんだ
明日だって

そして夜が来て また朝を待つ自分がここに居る

一通の「不幸の手紙」は整理された自分を壊すハンマーのような物だった
一通の「不幸の手紙」は白くなる為の消しゴムのような物だった
一通の「不幸の手紙」は一通の「幸福の手紙」のような物だった




「この手紙を明日までに20人に出さないと、あなたは幸福になります。」