私は大きな海を泳いでいた
手足を固く閉じて まだ見えない目を動かして
スヤスヤと眠りながら 幸せの中を泳いでいた
自分勝手に息をして 自分勝手に壁を蹴り
水の中の寝返りは結構大変なんだ
みんなの笑う声がする みんなの怒る声がする
時々クラシックが聞こえて来て 時々頭が痛くなる
私は何も選べない
時間も場所もここで泳いでいる理由も分からずに
ただ 私は大きな海を泳いでいた
まだ見ぬ宇宙の眩しさを ただただ必死に待っている
宇宙の光が見えた時
私は全てを受け入れて 大きな声を張り上げる
その声は 高く澄みやかに響き
やっと手に入れた自由と愛を心から喜ぶ
そうして始まる私の人生は
私の力で手に入れた
手に入れた自由と愛を どうして遊んでいこうかな
そして私は
大きな空気の中で泳ぎだす
手足を広げて泳ぎだす
自由と愛を遊ぶため