湖
夜になって 急に明日が嫌になって
何か足りないものを見つけてみようと思った
湖に投げた小石が 予想もはるか 遠くに飛んじゃって
ずっとずっと たってから 今 水面に輪が着いた
何か足りない何かは ずっと前にここにあった何か
いつ無くなったのか 気づかないまま
今更 小石の元は分からない
とっても 大切なことかもしれないけど
いらなくなったのかもしれない
だから 思い出すこともせず
嫌になる事もなく 明日を捨てるでもなく
ただ寝たふりをした
「寝たふりしてる間に出て行ってくれ〜」
なんて ジュリーみたいに
濡れた声で歌ってみたりした