明日を捨てた あの人は
いつだって 身軽で
いつだって 前のめりで歩いていた
ときどき 持ち合わせがなくて
ときどき 先走りすぎた
明日を捨てたからか
ときどき 白い目で見られる
明日を捨てた あの人は
いつだって 美味しくて
いつだって 図々しい
まるで 子供みたいで
まるで 老人みたい
明日を捨てたからか
まるで 天使の様に夢を殺す
愚痴はこぼさずに
いつだって1日でリセットされてしまう
明日を捨てた あの人に
明日が来たら
あの人は 迷わず昨日を捨てるのだろう